最高の女性 (* ̄o ̄)σ
(確かに美人だけど、ワシは良家のお嬢さんって苦手だなぁ…
お前もきっと苦労すんだろうな… やれやれ、ご愁傷様でふ…)
私の友人が彼女と結婚すると聞いたとき、正直、私はそう思っておりました。
彼女は頭脳明晰で物腰の柔らかい、実に落ち着いた女性で、
長身でスリム、長いストレートの髪をなびかせて歩くと
必ず誰かが振り向く…といった、まるでJJモデルみたいな人だったんす。
ある晩、その彼女を連れて友人が私の家を訪れました。
んで、3人で酒を飲んだ訳なんですが、このお嬢さん、意外にも酒豪。
私と同じペースでウォッカをガンガン飲みまくるんす。
(おいおい、なかなかやるじゃん…)私は心底感心しておりやした。
そのうちに友人が先にダウン。
私とお嬢さんは酔いも手伝って思いのほか話がはずみ、
爆睡する友人を無視して良い気分で飲みまくっておったのです。
(ん~ん、第一印象と違って、このお嬢さん話しやすくていい感じの人だなぁ…)
私がそんなことを感じ始めているときでした…
「amasitaさん、私、酔ってしまいました。今夜は最高に気分がいいです。ちょっとジーンズが窮屈なので脱がさせていただきます」
突然、お嬢さんがそんな突拍子もないことを言い放ったのであります。
「あっ、いや… それはマズイと思うんすけど…」
慌てて私が制すると、
「私、お部屋ではいつも下着も脱いでます。だから大丈夫。
気になさらないで下さい。あはははっ♪」
(「あはははっ♪」って、アンタ、いくらなんでもそりゃ気にするでしょう!)
しかし、戸惑う私をよそに、お嬢さんはTシャツと下着だけの姿になり
気持ちよさそうにあぐらをかくと
「amasitaさんもどうぞ脱いでお楽になって。あはははっ♪」
っと、屈託なく笑って下さったりして…
さすが良家のお嬢様、やることが大胆です。
えっ? 私ですか? 私は小心者の貧民の生まれです。
脱げる訳がありまへん…
向かい合わせの位置から席をずらし、決して視線を彼女の顔から
下げることなく、その後も頑張りましたよ。
(確かに一瞬だけ目の保養はさせていただきましたが…)
あれ? 今回ここで書こうと思っていたのは、こんなことではない!
話がどうにも本題に入れないな…
まぁ、とにかく、そんな状況の中、このお嬢様から聞かされた話が
実に面白かった訳で…
なんとも不思議なもんです。
普通、大して自分のタイプじゃない女性だったとしても、
自分の目の前で女性が下着姿になったなら「オス」としては欲情するもんじゃないですか。
それがですね、その晩の私の「暴れん坊くん」は自分のタイプの美人の下着姿を見ても、
意外なことに「生真面目くん」のままなんです。
自分でも(おりょ?我が息子よ。今夜はどうしたん?)と声をかけたく
なるくらいにおとなしいんですわ。
んで、しばらく考えて分かったのは、どうやら私の「暴れん坊くん」は
目の前の対象を「メス」としてではなく、デッサンのときのモデルと
同等にとらえてしまったんですな。
今思うと、お嬢様があまりに整った体型をしていたせいじゃないかと
おもうのですが、マネキン人形を目の前に置いているような気がして
「欲情」のスイッチが入らないんですわ。
んで、(前をおっ立てたまま話をするくらいなら、このままの方が楽でいいや…)と、
自分なりに納得して、その時は酔いに任せてくだらない会話をパンツ姿のお嬢様と続けておりました。
お嬢様はこれまであまり私のような貧民の人種と接したことが
なかったらしく、私の話すドジ話や馬鹿話を身をよじらせて笑いながら
たいそう喜んで聞いて下さっておりました。
二人の前に置かれたニコライ・ウォッカがそろそろ空になろうと
していた時です。
彼女がこんな話をし始めたのです。
「amasitaさんって本当に楽しい方ね。私、こんなに笑ったことなんて
今までにないんじゃないかしら。でもね、私だってけっこうドジなんです。聞いてくださる?」
「いいっすよ~ぉ、なんでも話しちゃって下さい。酔っぱらい同士、
今夜は無礼講で行きましょうや。でも、半端なことじゃ驚きませんよ~ぉ!」
「これね、今まで恥ずかしくて誰にもお話ししたことがないの。
でも、自分でもあまりにおかしくって、思い出すたびに笑って
しまうのよ。よ~し、話しちゃおう!」
「そうだ!話しちゃえ~ぇ!(ほとんど完璧に酔っぱらい状態)」
「大学の時のことなの。私、トイレに行ってもほとんど学校では大きい方をしたことがないの。
普段は絶対に家に帰るまでは我慢しちゃうのね。でも、その時はどうしても我慢が出来なくて
講義を抜け出してトイレに駆け込んだのよ。なんとか間に合ったんですけど、用をたして
ふと見ると備え付けのトイレットペーパーがほとんどなかったの。
慌てて来たから、自分のポーチも教室に置いてきたし…
それで、どうしたと思います?」
「わかった。パンツをずらしたまま隣の個室に移動した!」
「そうなの!それをやったの!でも、ツイてない時って本当に
ツイてないのね。隣りもやっぱりペーパーがきれてたのよ。」
「あらあら、それで?」
「うん、仕方がないから、また最初の個室に戻ったんです。
そっちの方にはペーパーの芯に一巻き分くらいの紙が残っていたから…
でも、そんな量じゃ全然足りないじゃないですか。」
「んだね~ぇ。それで?それで?(興味津々の酔っぱらい)」
「それで、そのわずかな紙を小さくたたんで頑張ってお尻を拭いたのね… ぷぷぷっ」
「な~んだ。それだけか…」
「違うの!ここからが本題。紙がね…やぶれたの。それで… 指が… ぷぷぷっ」
「えっ? もしかして、突き破った? やっちゃった?」
「そう! それで、指にウンチがついちゃったの!」
「あちゃ~ぁ! やっちゃいましたか!」
「そうなの。やっちゃったの!それで私ったら(うわ~ぁ!きたな~ぃ!)って、
思いっきりウンチのついた指を振ったの。そしたらね。
ペーパーホルダーの金属の部分にその振った指がカチンって当たっちゃったの!
それで(痛~い!)って思って、思わずその指を口に…」
「入れたんすか!」
「入れちゃった~ぁ! あはははっ♪」
私は彼女が大好きになりました。
「最高の女性」だと思いました。
風の噂によると、その後、友人は会社を辞めて彼女のお父上の会社で「次期社長」となる為の
後継者修行をしているとか…
えっ? どうしてその彼との交流をやめたのかって?
だって、友達の奥さんに本気になっちゃマズイでしょう?
私は転職を機にその土地を離れ、新しい住所を彼には
知らせておりませんのよ… おほほっ♪ (-。-)y-
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